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Assertive に、なあれ!

更新日:2023年7月19日


 アサーション・トレーニングで、職場などをハッピーな場所にしていこうというのが、本稿の概要です。最終的には、話し方のスキルで帰結するものですが、最初に心構えを理解しておかないと、本心と口先が乖離した救いようのない状態にならないように、注意が必要です。


 いつぞや、カルチャー・スクール的なカウンセリング講習会に、身銭を切って参加しましたが、営業トークの講習会のような、単なる口先テクニックに陥っていたこともあり、途中で退会しました。その時、「辞退届」まで求められてきた時、ニセモノを確信しました。臨床心理学をナメている感じが、ミエミエでした。


 まあ悪口はこのぐらいにして、まずは「アサーティブ」の定義から。この考え方を簡単に言うとすれば、相手も自分も大切にすることです。しかし「言うは易く、行うのは難し」という言葉通りに、そのような言動を自然にできる人は、まさに聖人君子的な存在と言えるでしょう。


 コロナ禍中、そして今。心の荒んだ人が多いと思います。「I am OK , You are not OK.」のサインを露骨に出している人は、腹立たしいよりも、気の毒に思います。アサーション・トレーニングをすれば、こんな人も少しは減って来ることでしょう。そのために、最初にすべきことは、自分とのつき合い方を考えることなのです。


 平木典子先生の著書「アサーション・トレーニング〜さわやかな自己表現のために〜」のサブタイトルの「さわやかな自己表現」こそ、アサーティブなものの言い方です。また、相手も自分も大切にする主張ができることです。とは言いつつも、日本人は的確な主張を苦手とする集合的無意識があるのか、自他尊重のコミュニケーション=アサーションを苦手としてるようです。


 相手と対等な立場で、誠実かつ率直な主張をして結果は自分の責任を取る。これも、「言うは易し」になりますね。自らの心情と行動を一致させることは、実に難しいです。ですから、自分の肯定的・否定的の両面に渡り、つき合える力を付けていくことが大事なのです、


 だんだん、話が堅く無味乾燥的になってきましたので、簡単な例を示します。それは、誰でも知っている「ドラえもん」の登場人物たちです。のび太、ジャイアン、静香ちゃん、スネ夫の中で、アサーティブな人はやはり静香ちゃんですよね。そして、ジャイアンはアグレッシブで、のび太はノン・アサーティブだと言えるでしょう。では、スネ夫はどこに入るのでしょうか?


 スネ夫は、場面によってアグレッシブにもなりますが、立ち居振る舞いのメリット・デメリットで左右されする存在だと思います。一見、ジャイアンの家来のようですが、ただのゴマすり男ではないようです。考えていることは、どうしたら人をコントロールできるかということかと思われます。このように、登場人物のキャラが立っているところが、大人気マンガ「ドラえもん」を支えている大きな要素だと、しみじみ思うところです。


 読んでくださっている皆さん。あなたの所属する集団で、どうしたら静香ちゃん的存在になれるかをイメージしてみてください。静香ちゃん的言動が、できる・できない・わからないの3択でご判断ください。ここで、一番信用できる答えは、なんと「わからない」なのです。もちろん「できない」は論外としても、「できる」と答える陰には、大きな勘違いを感じ取れるからです。


 「わからない」の背景には、判断の根拠が明確になっていな状態があると思います。判断の根拠となるのは、ご自分の性格を具体的に捉えることです。特に、否定したい自分が見つけられたらいいと思います。性格は、変えることができると、ユングも言っています。嫌な性格は、さっさと捨て去って、新たな性格を組み込めばいいのです。


 変えた性格は、「わざとらしさ」のオーラを発すると思います。しかし、「人の噂も七十五日」と言われるように、メンバーの中で定着するまでには、時間が必要です。信用は、待つものではなく得るものと割り切ってしまいましょう。それよりも、ハッピーな人間関係を築いていくことに注力する方が、断然賢いのjです。


 少なくとも、アグレッシブであるかないかの白黒主義から脱することは、時代の乗り遅れないために是非とも必要です。ご自分の常識から脱皮することは、リーダーの立場ならば、必須事項です。避けられたい、舐められたい、論破されたいというマゾヒズム的感覚であるなら、どうぞお好きなように。まだ自分は若いと思っている場合でも、孤立する可能性は大きいと思います。


 ことわざに「人を以て鑑と為す」とありますが、社会経験の少ない年若い人の変わらぬ傾向だと思います。ジャイアンのような上司の中身が、静香ちゃんだったと気づいた時、必ず誰かが「この人についていこうかな」と思うはずです。こうした思いは、確実に伝染します。


 集団のモットーが「相手も自分も大切に」となるのは、自然なことです。仕事や活動が、活発化するのは、自然の摂理。いずれは、好結果を生むに違いありません。結果的に、ハッピー度は、鰻上りになってきます。


 これまで書き綴ってきたことは、平木先生の著書をベースとして、私自身の職場経験での成功や失敗の数々です。今や、いい年して非常識な人は、どこにでも生息しています。ほとんどが、取り扱い注意人物だと思った方がいいと思います。この文章は、数名の部下を抱える中間管理職の方をイメージして書いてきました。


 最後に「負けるな中高年!」と叫んで、文章を閉じたいと思います。またもや、参考書が手に入りましたので、いずれは「マインドフルネス」について書こうと、画策しているところです。


 




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学校心理士

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髙  橋     

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